旅行業のワールドバリュー(本社名古屋市中区錦1−20−19・名神ビル4階 電話052-232-5757)は、個人向けの受注型企画旅行の展開に力を注いでいる。 従来の募集型の旅行から、個人が望む旅行を組み立てる受注型の企画旅行がこれからの主流となるとみて取り組んでいる。主にシニアをターゲットにすえている。
大塚幸雄社長はもともと大手旅行会社で、海外部門に長く携わってきた経験を持つ。「海外旅行そのものが珍しかった1970年代以降の高度成長期であれば、旅行会社が提供する募集型の企画旅行に参加すること、つまり海外に行くということ自体が目的となりえた。しかし、今は価値観の多様化などもあって、従来型の旅行だけで満足するものでない。」
さらに加えて、「本当の意味での旅行会社とは何をすべきか」を突き詰めて考えた。パッケージ旅行や団体旅行、航空券などのチケットを安く販売するということの意味とは何か。そして、それは本来の旅行といえるのか。「たとえば、私自身が、『これが最適』、と思ったことをお客さんにそのまま押し付けてもいいものか、ということ。五ツ星のホテルをすすめることは簡単だが、お客さんは果たしてそれを望んでいるのか。むしろ、お客さんがしたいと思っていることを実現させるところに意味があるのでは」と考えた結果だ。。
その背景にはインターネットの浸透もある。欲しい情報がすぐ手に入る時代、顧客はネットを使って情報を入手する。シニアであってもネットを使いこなす層は確実に増えている。
ならばと、まず取り組んだのが、自社のホームページ(www.worldvalue.co.jp)内のコンテンツ充実。世界中のフライトスケジュールの確認や空席情報が検索できるシステムの導入がそれに当たる。旅程の作成も容易になり、個人旅行をサポートするツールとして取り入れている。
一方、ネットの浸透に伴い氾濫しすぎている情報整理にも力を注いでいる。ある程度の希望や目的を同社に伝えれば、長い間蓄積した海外旅行のノウハウや知識に基づいた的確な情報を、ネットで得られる情報とともに提供する。「旅行のコンシェルジェとしての役割を果たしたい」という。
さらに顧客間の交流の場作りにも取り組んでいる。本社事務所内に設置したサロンスペースもそのひとつ。「溜まり場となるスペースを確保することで、新鮮な情報を提供することにつながれば」というのが狙い。
同社では、「安全、安心、生き生きとした、自分らしさのある旅行つくりをサポートしていきたい」としている。
|